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MuleSoftは一つのプラットフォームで「複数サービスのデータ連結と基盤運営」を実現するiPaaSサービスです。Anypoint Platformを利用することでアプリ、サイト、ネットワークを統合することで業務の自動化がはかれます。2018年にSalesforceがMuleSoftを買収したことも話題になりました。

一つの組織が使用する多くのアプリを統合できれば業務効率化が進みます。タイパ、コスパという言葉の注目度が高まる中、今後もっとも注目されるサービスの一つといえるでしょう。本記事では初心者向けに、ADXC技術開発LabのMulesoftに知見があるメンバーよりMuleSoftの機能について解説します。

MuleSoftはどのようなツールで何ができるのか

MuleSoftは組織内で使用するアプリやサイトを統合し、一括で「サイトやアプリの設計、保護、構築」を行うサービス基盤です。組織内で使用するデータが統合され、組織内部での業務効率が図られるのはもちろんですが、作成したサイトやアプリの提供先であるお客様にも最適化した環境を提供することができるのです。

Mulesoftの使命をご紹介しましょう。サイト内にこのような記載があります。

MuleSoftの使命は、あらゆるアプリケーション、データ、デバイスを簡単に接続できるようにすることで、お客様のビジネスに起こる変化と革新をご支援することです。API主導の接続性によるインテグレーションプラットフォームであるMuleSoftのAnypoint Platform™は、世界約60カ国、1,600を超えるお客様のアプリケーションネットワークの構築にご利用いただいています。アプリケーションネットワークにより組織全体のデータを解放することで、ビジネスは新しい収益チャネルを容易に創出し、運用効率が改善され、差別化された顧客体験の創出が可能になります。

引用:SMBC Group Accelerates Digital Transformation with MuleSoft – Japanese | MuleSoft

ブラウザベースの統合開発環境であり、MulesoftといえばAnypoint Platformといえるでしょう。ここでインタフェース定義情報を作り、作成APIの公開を行います。
Mulesoft社サイトでは「無料トライアル」を活用して、実際どのように使えるか30日間試用できます。アカウントを作成して実際に試用してみました。

Mulesoftでは大きく二つのサービスを提供しています。
「Integration PaaS」「API Lifecyde Manatement」この中にさらに4つの機能があります。

Integration PaaS
・データソース接続
・データ加工
・プロトコル変換
・オーケストレーション

API Lifecyde Management
・API設計、開発
・APIポータル
・APIポリシー管理
・モニタリング・可視化

これらの機能を活用して具体的に何ができるのか、というイメージがこちらです。
企業内にある複雑で入り組んだシステムを全て連結可能にすることで、簡単にシステムリンクができるようになります。運用や仕様をまとめることで業務の効率化が可能です。

組織内の全システムを連結する場合、開発するには少なくとも35個もモジュールが必要です。開発とメンテナンスに多くの労力を求められます。MuleSoftの場合、全ての連結にMuleSoftを使用するため開発も早くできメンテナンスも容易です。MuleSoftはあらゆるシステムを簡単にリンクします。

例)アメリカ大手投資銀行(Bank Of America)の実績
・レガシーシステム連結スピード→5倍
・API開発スピード→6倍
・40%アジリティ向上

Mulesoftの3つの機能


MuleSoftは3つの機能に応じたサービスを提供しています。
・API統合開発機能 Anypoint Platform
・プロセス開発 MuleSoft Composer
・自動化開発 MuleSoft RPA

MuleSoftは、組織内で使用しているアプリ、サイト、システム、ネットワークを繋ぎ、統合します。
複数システムやサービスの連携基盤、プラットフォームとなる業務連携自動化サービスが生成されます。
業務ごとに必要だった処理やメンテナンスが自動化環境で行えるところは、注目度が高いです。
作業を自動化することにより、業務担当者は「作業」でなく、より、収益性の高い「業務」に注力することが可能です。

API統合開発機能 Anypoint Platform
世界一のAPIプラットフォームとして大企業で利用されています。ノーコード&ローコード開発が特長でシステムのデータ統合を容易にします。あらゆるシステムを「つなぐ」ことにより業務の自動化、効率化をはかります。

プロセス開発 MuleSoft Composer
プラットフォームの軽いバージョンで2022年8月にリリースされました。アプリとデータを瞬時に接続し、ノーコード&クリックだけで開発可能。フロー設計、開発、管理にも対応しプロセスは自動化、限定されたRPA機能を持ちます。コネクタ数に数量が決まっており機能制限されています。

自動化開発 MuleSoft RPA
Botでタスクを自動化します。大量の繰り返し作業が自動化できることにより業務効率がはかれます。クリックだけでプロセス設計することも可能です。Anypoint Platformと統合されたためRPAで作成されたプロセスは編集、再開発が可能です。マンパワーに頼っていた部分が複合的に自動化することで業務効率化につながります。

Anypoint Platformとは

Anypoint Platformツールを詳しくみていきます。
このツールは開発と管理がメインで3つのツールがあります。
・DesignCenter
・Anypoint Code Builder(BETA)
・Anypoint Studio

DesignCenterとは
WebベースでAPI設計、開発を行います。

Anypoint Code Builder(BETA)とは
VSCode Webベースで設計、開発を行います。API設計も含まれていますが現在はBETA版での公開です。

Anypoint Studioとは
Eclipseアプリベースのため、Windows、UNIX、Macでの開発が可能です。JAVAベースMuleランタイム対応となっており、JAVAコードで編集可能。API・アプリなど高度の設計、開発ができるツールです。

開発ツールとは別に Exchangeツールがあり、開発コンテンツの共有・提供を行います。ツールの共有により他ユーザーに供給・循環していくイメージです。

MuleSoft Composerとは?

MuleSoft ComposerはAnypoint Platformを基盤として構築したシステムです。
事前構築済みコネクタでクリックするだけでデータ統合および自動化開発します。
ノーコード、ドラッグアンドドロップで機能開発を実現できます。
*「MuleSoft Composer」と「MuleSoft Composer for Salesforce」は同じシステムで入り口が違うだけです。AnypointPlatformのIDとSalesforceが関連済みの場合、Mule画面でもSalesforce画面でもどちらでも切り替え可能です。

MuleSoft Complser画面では、フロー開発が可能です。
*複雑な開発でも、関連づけたいソフトを配置するだけの少ないステップで対応できます
*フローをjsonファイルに保存して他の環境へ取込み、併用することが可能


MuleSoft Composer
コネクターは現在28種類あります。Box、Gmail、HTTP、Microsoft Teams、Salesforce、Slack、Tableauなど業務に必須のコンポーザーに対応しています。

MuleSoft RPAとは?

*Windowsのみの対応になります。

・RPA MANAGER
・RPA BUILDER
・RPA RECORDER
の3つの機能があります。

「RPA MANAGER」は、管理、簡単なRPAを作成する機能を持ちます。
開発したRPAプロセスを管理・監査・デバッグ・自動化に最適化します。また、開発したプロセスをExchangeへアップロードし再利用することもできます。

「RPA BUILDER」はRPA作成用のIDEです。IDEツールでプロセスのデザイン、開発・編集・テスト・発行が可能です。

「RPA RECORDER」はRPAレコードしフローにします。キーボード操作やマウスクリックなどのアクションをプロセスマップに変換できます。

MulesSoftのセキュリティ


セキュアAPIゲートウェイの効果

バックエンドAPIやサービスに専用オーケストレーションレイヤーを追加することで、オーケストレーションと実装を切り離せます。制御、設定、監視しリアルタイムな確認が可能

・APIを制御するためのインライン・プロキシとして機能
・資格情報、トークン検証、その他認証手段によるAPIリクエストに関連するID検証
・API通過バックエンドサービス到達のトラフィック判断
・レート制限、スロットリングを使用したAPI通過トラフィック測定
・トランザクションの記録(ロギング)、ランタイムポリシー適用によるガバナンス強化
・APIを動かすバックエンドサービスにラストマイル・セキュリティを提供


APIガバナンス設定によるセキュリティ維持
開発したAPIガバナンス設定により、一定レベル以上の品質とセキュリティの維持が可能です。
API Governanceコンソールで品質とセキュリティの基準を設定し、定期的にチェックすることができます。


すべてのAPIにプロファイルを適用し、API開発するときもリルタイムで自動的にチェックできます。

まとめ

MulesSoftをを実際に試用することで、アプリやAPIの接続が素早く簡単に行えるサービスだとわかります。サービス基盤が短時間で構築できるので、業務効率化に今後欠かせない存在になります。MuleSoftの導入で「サイトやアプリの設計、構築、セキュリティ」まで一括で行えます。業務スピードも破格に速くなったことで業績がアップした企業も増えています。社内での利用が効率化につながり、結果としてお客様へのサービス貢献につながるのではないでしょうか。

予告:今回は「MuleSoftとは?初心者におすすめの機能について解説!」を扱いましたが、次回は「Mulesft Anypoint Platform」「Mulesoft Composer /Mulesoft Composer for Salesforce」について取り上げる予定です。

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MuleSoft Anypoint Platformの使い方!プログラミング言語と比較してみた https://crm.adxc.co.jp/column/mulesoft_02/ Thu, 29 Jun 2023 10:19:51 +0000 https://crm.adxc.co.jp/?p=2697 MuleSoftは一つのプラットフォームで「複数サービスのデータ連結と基盤運営」を実現するiPaaSサービスです。Anypoint Platformはブラウザベースの統合開発環境でインタフェース定義情報を作り作成APIの […]

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MuleSoftは一つのプラットフォームで「複数サービスのデータ連結と基盤運営」を実現するiPaaSサービスです。Anypoint Platformはブラウザベースの統合開発環境でインタフェース定義情報を作り作成APIの公開を行います。今、もっとも注目されるサービスの一つであるMuleSoft Anypoint Platformを使用し他のプログラム言語利用時と比較しました。前回に引き続き、本記事では初心者向けに解説します。

Anypoint Platformとプログラム言語を比較するための課題

実装課題を設け、所要時間を比較しました。

課題
5秒ごとにGoogleSheetsの取引先責任者新規行をチェックしてSalesforceに同期する

以下の4種類を比較しました。
・MuleSoft Anypoint Platform- Anypoint Studio
・MuleSoft Composer
・APEX
・Python
※APEXはバッチ+スケジューラを利用。

1.MuleSoft AnypointPlatform- Anypoint Studioを利用して課題を行う

1-1. 初期設定

①Mulesoft AnypointPlatform- Anypoint Studio 画面
②「新規プロジェクト作成」をクリック
③プロジェクト名を入力
④Exchangeからコネクターをダウンロードする
⑤ダウンロード画面
⑥必要なコネクターをドラッグ

1-2. Google連携

⑦ドラッグ後画面 ※コネクタは「Googleシートに新しい行が追加されたらどうするか」というトリガー
⑧Googleに接続するための設定
⑨Google認証情報入力

1-3. Salesforceのアクション選択

⑩新しいHTTPリスナー作成、内容確認後「OK」
⑪コールバック設定
⑫シートIDとシート名を入力
⑬Salesforce設定
⑭新規コネクター設定
⑮Salesforce認証情報設定

1-4. 連携項目選択

⑯接続をテストしてオブジェクト情報を獲得
⑰オブジェクトを選択
⑱項目をマッピング
⑲トリガーの間隔を5秒にする
⑳アプリをデバックで起動
㉑起動後画面
㉒設定されたGoogleの認証情報で認証する
㉓認証成功の確認

1-5. 実行後のイメージ

㉔新しい行を追加
㉕Salesforceで同期情報を確認
㉖同期情報詳細

2.MuleSoftComposerを利用して課題を行う

2-1. フローを作る

①Salesforce内で作業
②新規フロー作成
③イベントを選択

2-2. Google連携

④GoogleSheetsコネクタ使用
⑤Google認証情報
⑥認証
⑦認証後実際の設定へ Googleシート情報を入力

2-3. Salesforceのアクションと連携する内容を選択

⑨必要な項目を選択
⑩次のアクションを追加
⑪必要なアクションを選択
⑫新規コネクションを選択
⑬Salesforce認証
⑭認証後Salesforce設定
⑮取引先責任者、項目を設定
⑯フロー名を設定
⑰フローをテスト※トリガーが動く(データの入力待ちの状態)
⑱テスト完了後フローを有効にする

2-5. テスト

⑲開発完了 検証
⑳データ追加
㉑連携を確認

3.プログラミング言語との比較

今回は「5秒ごとにGoogleSheetsの取引先責任者新規行をチェックしてSalefsorceに同期する」課題を設定し、
・MuleSoft Anypoint Platform- Anypoint Studio
・MuleSoft Composer
・APEX
・Python
上記4種類を使用し課題解決に必要な時間を調査しました。

https://crm.adxc.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/Mulesoft.png
MuleSoft

MuleSoft Anypoint Platform- Anypoint Studioは、開発に必要な時間は7分でした。コード不要、コンパイル不要で、デプロイに5分かかりました。

https://crm.adxc.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/Mulesoft.png
MuleSoft

MuleSoft Composerは、開発に要した時間は2分。コード不要、コンパイル不要、デプロイ不要でした。

https://crm.adxc.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/女性社員1.png
APEX開発

APEXの場合この課題だと開発には8時間、コード合計行数は1500行(テストクラスも含めます)、コンパイル/リリース時間は20分、デプロイ0分が必要です。

https://crm.adxc.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/男性社員3.png
Python開発

Python利用時は開発に必要なのは2時間、コード合計行数は300行、コンパイル/リリース時間は10分、デプロイ0分となります。

比較した結果、改めてMulesSoftが連携に特化していることがわかります。開発に必要な絶対時間がAPEXやPythonとは比較対象にならないくらい短いため、連携業務の開発時間を飛躍的に短くすることができます。今後の連携業務に必須となるのではないでしょうか。

まとめ

MulesSoftを実際に使用しプログラム言語と比較検証しました。サービス基盤が短時間で構築できるのは知識としてありましたが、作業工数の少なさに感動しました。業務効率化に今後欠かせないのは間違いなさそうです。

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