Salesforce 認定 Account Engagementコンサルタント資格にも頻出の「ビジネスユニット」とは?

先日、Salesforce認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント資格試験を受験して、無事に合格することができました!(それにしても資格名が長い…。)

Salesforceのパートナー企業向けの学習ツールであるPartner Learning CampのAccount Engagementコンサルタント対策でも、直前に試験を受けた先輩からも、「ビジネスユニット」はしっかり勉強した方がよいと聞いておりましたので、ヘルプを熟読し実際にデモ環境で手を動かしてから試験に挑みました。体感ですが、確かにビジネスユニット関連の問題が多数出ていたような感じはありました。

そこで、今回はMCAE試験範囲の戦略作成(出題割合17%)の中に含まれる、「ビジネスユニット」について少しまとめてみようと思います。

複数のビジネスユニットの管理

企業のマーケティング目標が地理または商品ラインのどちらに基づく場合でも、複数の Account Engagement ビジネスユニットを使用して各部署がそれぞれのマーケティング目標に専念できます。プロスペクトやマーケティングアセットはビジネスユニット別に分割されるため、部署ごとに独立してマーケティング活動を進めながら、B2B Marketing Analytics で全体像を把握することができます。

Salesforce公式ヘルプより引用
※複数のビジネスユニットが使用可能なエディションはAccount Engagement Advanced Edition および Premium Editionです。
ビジネスユニットは、Account Engagementのデータベースを分割し情報へのアクセスと共有を制御できる機能です。Account Engagementコンサルタント試験では、ビジネスユニットが複数の場合の対応について問われる問題がありました。

Salesforce公式Trailheadより引用

複数のビジネスユニットがある場合、上の図のように、ビジネスユニット同士は親子階層などにはならず、横並びになります。
また、各ビジネスユニットは個別に下記を持っています。

  1. Salesforceコネクタ
  2. プロスペクト
  3. マーケティングアセット
  4. セグメンテーションとオートメーション
  5. 設定

リードや取引先責任者などは、紐づいているSalesforce組織は1つのため共通のものを使う形ですね。
ではどうやって各ビジネスユニットのプロスペクトにリードや取引先責任者が紐づくのかを次のマーケティング共有ルールで見ていきましょう。

マーケティング共有ルール

マーケティング共有ルールを使用して、リード、取引先責任者などでSalesforceの項目の値によってビジネスユニットのプロスペクトに紐づけるルールを設定できます。

例えば、リードと取引先責任者で持っている「地域」という項目の値が「関東」なら、ビジネスユニット1に紐づけ、他はすべてビジネスユニット2のプロスペクトとして登録するなどが可能です。

複数のビジネスユニットを使用する際の疑問もろもろ

複数のビジネスユニットはどうやって切り替える?

マーケティング担当の方は、A事業部とB事業部、両方のAccount Engagementを確認する必要がある場合がありますよね。その際は、一旦ログアウトするのではなく、Account Engagementの画面上からビジネスユニットの切り替えを行えます。

切り替えをするためには、両方のビジネスユニットにユーザーレコードがある必要があり、また同じSalesforceユーザーに接続されている必要があります。
なお、デモ環境で2つ目のビジネスユニットを新しく作成した際、なかなかこの切り替えが出てきませんでした。デモだからか、何か設定がおかしいのか・・?と思ってその時は諦めていたのですが、最近見たらきちんと切り替えができるようになっていました。反映まで少し時間がかかるようですね。

同一プロスペクトは2つのビジネスユニットどちらにも存在できるの?

データベースが異なるため、両方のビジネスユニットにそれぞれプロスペクトが存在することになります。

複数のビジネスユニットで 1 つのプロスペクトを共有するには、同じ個人を表す重複レコードを作成し、リードまたは取引先責任者が別のレコードをそれぞれ同期します。 

Salesforce公式ヘルプより引用
こちらも、実際に2つのビジネスユニットで同一人物を作成し、リードと紐づけてみました。両方とも同一のリードと紐づきます。正直、どっちのビジネスアカウントを見ているのか混乱してきました。実際に行う場合は管理が複雑そうだなぁという感想です。

キャンペーンはどうやって管理する?

会社全体の大きなキャンペーンなど、部署や事業部(ビジネスユニット)をまたいで測定したい場合はどうすればよいのでしょうか?
Salesforce の各キャンペーンが接続される Pardot ビジネスユニットは 1 つのみである必要があります。
ビジネスユニットにまたがるキャンペーンが必要な場合は、どのビジネスユニットにも接続されていない親を作成し、各ビジネスユニット用に子キャンペーンを作ります。
そうすれば、各ビジネスユニットを子キャンペーンとして持つ親キャンペーンには、ビジネスユニット間のデータが表示され、エンゲージメント履歴の総計値を積み上げて集計が可能になります。

試験対策としてどこを参考にビジネスユニットの勉強をすべきか?

ここまで試験の際に私が重点的に勉強した項目や疑問点を書いてみましたが、公式ドキュメントではどこを見たらよいのか、ということで下記に挙げておきます。
【Salesforce公式】認定 Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント 対策に含まれる、「Pardotビジネスユニット」モジュール
上記は必須です!後は、関連ヘルプ記事を熟読すべし!
■ビジネスユニットの管理
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.pardot_administration.htm&type=5
■複数のビジネスユニットの管理
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.pardot_sf_connector_pbus_parent.htm&type=5

所感

Account Engagementスペシャリスト試験に比べて、設定などを問われる問題は少なく、この状況ならなにが最適かといったコンサルティング内容がほとんどでした。
私は試験を受ける際は、答えがあやしいと思ったものにはチェックを付けながら最後まで解く→チェックの入ったものを再度見直し→チェックがすべて消えたら全問を見直しをしているのですが、今回はチェックの入ったものを見直すだけで時間切れになりました…。考えるのに結構時間使っていて、ちょっと焦りました。
まだ実践で複数のビジネスユニットを使用する場面には遭遇してないのですが、試験を受けて理解が深まりました!
今後、実践に活かしていきたいと思います!

Account Engagement資格にご興味のある方は、Account Engagementスペシャリストを入社3ヶ月の社員が受けた体験記もあります↓
こちらもぜひ読んでみてくださいね。

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