Salesforce AppExchangeとは?自社にあったアプリの選び方を解説! <AppExchange徹底解説 #1>

Salesforce AppExchangeとはSalesforce用にカスタマイズされた世界最高水準のビジネスアプリストアです。
SalesforceはSFA(営業支援)・顧客管理(CRM)を中心に複数機能を組み合わせて使用するプラットフォームであり、このプラットフォームに合わせてさまざまな業種、業務で使用できるよう拡張したアプリを扱うのがAppExchangeです。わかりやすく言いかえると、AppStoreやGooglePlayのSalesforce版と言えるでしょう。

本記事では、実際のAppExchangeがどのようなものなのか、どのように利用されているかや、使用時の注意点を解説します。

AppExchangeとは

AppExchangeは「安定した品質」を提供することでSalesforceの拡張を実現しているため、Salesforceそのものにはない機能もアプリを利用することで使用可能になります。
例えば、Salesforceの操作は不慣れだけれどエクセル操作は慣れている、というユーザーの場合、「エクセル」で検索をしてアプリを探すことができます。慣れた作業をSalesforce上で再現できることで「社内にも定着しやすい」というメリットがあります。
現在日本で展開されているアプリは300以上あり、業務、課題、業種別に検索可能です。様々な課題解決に向け、今後も増加していくでしょう。

AppExchange は Salesforce Storeです
参考:世界最高水準のビジネスアプリマーケットプレイスで、ビジネスを発展させる

アプリ導入実績は?

What is AppExchange?

・Fortune100*掲載の全企業がAppExchangeを導入(導入率100%)
・1000万以上のインストール実績
・Salesforceユーザーの91%が利用中

*Fortune100とは、収益性が高く成功している企業を指します。収益の面で最大の公的および民間企業500社をアメリカンフォーチュン誌ランク付けしてリスト化しています。このリストの最初のトップ100企業をFortuneといいます。

Salesforceを利用している企業の中で、ほとんどに導入されているということがわかります。

アプリの種類

AppExchangeのサイトでは、以下のような項目ごとに検索できるので、使いたいもののイメージが決まっていれば探しやすいように分類されています。
・価格
・Salesforceエディション
・評価
・カテゴリ別 (セールス、カスタマーサービスなど)

自社にあったアプリの見つけ方

具体的に利用したいAppExchangeが決まっていなくても、以下のような手順で自社にあったAppExchangeを探すことができます。

①導入のための準備をする
・課題や達成目標を決める
・ロードマップを作り、長期的と短期的、両方の達成目標を決める
・そのうえで、有料アプリか、無料アプリかを検討

②アプリを調べる
・AppExchangeサイトの検索を使用して、アプリを検索し絞り込む
・AppExchangeのレビューを読む(50,000件以上のユーザーレビューあり)
・購入前に無料トライアルでアプリの機能を確認する
・Sandboxを利用してアプリが実際の環境でどのように動作するかを確認
・コミュニティ等に参加して情報を集める

③購買プロセスを進める
・アプリ提供元にコンタクトし、価格や機能の比較をする
・アプリをインストールする

「アプリケーションガイドブック」より抜粋

AppExchangeを導入する際の注意点

1. ライセンスがPlatformライセンスの場合

カスタムオブジェクトが10個まで等の制限があるケースがあるため、採用するAppが何個のカスタムオブジェクトを使用するのか、あらかじめ調べておく必要があります。

注意:管理されたAppExchange内にあるカスタムオブジェクトはPlatformStaterの10個制限にはかかりません。
未管理パッケージ(SalesforceSEが作成しているもの)はカウントされます。
参考:https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.overview_limits_general.htm&type=5

2. エディションの互換性を確認

ダウンロードするカスタムアプリに利用するSalesforceエディションと互換性のあるコンポーネントのみが含まれているかの確認が必要です。

3. 外部サービスを確認

ダウンロードするカスタムアプリが外部サービスを参照している場合、そのサービスに接続していることを確認しましょう。
例えばアカウント管理にGoogleマップへのリンクがあるアプリの場合、サービスを機能させるにはGoogleマップへの接続が確立されている必要があります。

4. AppExchangeエキスパートは必ず最初にDeveloper Edition組織またはSandboxでテスト

本番組織に希望アプリをインストールする前に、Developer EditionまたはSandboxの組織のいずれかにまずアプリをインストールすることをおすすめします。
このテストを行うことで、リードオンリーユーザーの制限を超えたテストができるようになり、またインストールしたアプリはレコードの作成、編集、削除ができるようになります。
これらの機能はいずれも、無料トライアルでは利用できません。

AppExchangeの探し方

「自社にあったアプリの見つけ方」では使用するアプリが決まっていない場合の見つけ方をご紹介しましたが、このセクションでは具体的なアプリの探し方を説明します。
AppExchangeではアプリを探しやすいよう、項目ごとに分類されています。

・アプリ人気ランキング
・Trailblazerのススメアプリ
・1分でわかる!アプリ紹介動画
・アプリケーションガイドブック

これらのページから検索すると人気のアプリがわかります。また、総合ランキングを見れば「中小企業部門」「大企業部門」があり「売上」「新規導入件数」ランキングを見ることができます。
同業他社が利用しているアプリを知りたいときは「金融・保険業」「製造業」「公共サービス」の業種ごとに人気だったベストアプリを探すことも可能です。
実際に探したアプリを導入する際は導入には「業種」ではなく「業務カテゴリ」から検索することをおすすめします。「セールス」「カスタマーサービス」「マーケティング」などから検索をかけ、料金プランや、スケジュール検討していけば、きっと自社ビジネスに最適化したアプリを発見できます。


アプリ検索はSalesforceサイト内から行うのがが最適ですが、数や種類が多いため自力では検索できない場合があります。使用したいアプリのイメージはあるけれど求めているアプリがうまく探せない場合、情報源として使えるものがいくつかあります。

・X(元Twitter)
・Salesforceの紹介事例
・AppExchangeの米国版(https://appexchange.salesforce.com/)
・Unofficial Salesforce(https://unofficialsf.com/)

いくつか情報ソースがあると、思いがけないタイミングで「このアプリがあれば業務に役立つに違いない!」というアプリに出会えることでしょう。

よくある質問

AppExchange使用時のよくある質問です。弊社がアプリ導入時に「これを知っていたら役立つ!」と実感したご質問を紹介いたします。導入時の参考になれば幸いです。

Q1 利用できるAppExchangeのアプリ数に制限はありますか?

A1 ありません。カスタムタブおよびカスタムオブジェクトの数に制限はありますがアプリ数に制限はありません。

Q2 Labsアプリとはなんですか?

A2 無料アプリ。Salesforce社員が開発し、無償で提供したもの。未管理パッケージです。

Q3 管理と未管理パッケージの違いは?

A3 パッケージとはアプリまたはコンポーネントと関連するコードやメタデータを格納するコンテナ
  管理パッケージ:アプリのプロバイダーにより管理され、お客様がアップグレードできる。
  

*インストール先組織でコードの参照や編集が不可能
  未管理パッケージ:コードを見ることができるパッケージ 
  

*変更できるがアップグレードができない

まとめ

ビジネス上で自社の抱える課題を解決するための拡張アプリをSalesforceのAppExchangeで容易に探すことが可能です。アプリは会社の規模、業種、業務カテゴリから検索することが可能で、価格も有償・無償があり多くの選択肢があります。
Salesforceで標準装備がなく「こんな使い方ができたら」という要望をアプリは簡単にかなえてくれます。
Salesforceのアプリに限らず、入れて終わりということはなく、導入したアプリをどう業務に生かし自社ビジネスをどのように成長させていくか、使う側に求められることも大きいです。自社に何が必要かアプリをどう生かすかが今後の成長のカギになることでしょう。

次回はAppExchangeを開発する際のきほんについて解説します。

おまけ

弊社もAppExchangeパートナーですので、AppExchangeアプリをいくつか提供しております。ご興味ある方はぜひ以下の紹介動画もご覧ください。

PlainReport – 簡易Excel帳票/ユーザー数・帳票出力数 無制限

Satoru-月次型売上・人材アサイン・仕入のForecast管理ソリューション

BacklogSync – BacklogとSalesforceをかんたん連携

最後まで読んでいただきありがとうございます。気になる内容がございましたら、お気軽にご相談ください!

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