生成AIという言葉を見かけない日はなくなりました。生成AIは「Generative AI(ジェネレーティブAI)」ともいい、様々な形式のデータを自動生成する技術をいいます。作成するのは、テキスト・画像・音声で、事前に収集したデータを元に新しいオリジナルデータを作成します。最近、パワーポイントを自動生成するアプリも多く見られるようになってきました。ビジネスを進める上でパワーポイントはプレゼンテーションツールとして多くの場面で使用されています。例えば企画の検討、チーム内の意識ベクトル合わせ、プロジェクトの確認、客先へのプレゼンテーションなど。プレゼンテーションは日々のビジネスに必須であり、それが自動生成できるなら、本来の業務にかける時間が増加し、業務効率が向上します。
今回は実際に公開されている無料アプリを体験し、ADXホームページで紹介している商品ページの内容でどのような成果品が作成できるか試用しました。「プレゼンテーション生成アプリ」で実際どのようなプレゼンテーションを作成できるかぜひご覧ください。
このコラムでは現在公開されているプレゼン資料作成アプリのうち以下の3種類を試しました。
弊社商品(Salesforce AppExchange)
イルシルでPlainReportのプレゼンテーションを作成
イルシルは「日本人向けサービスのため直感的に使いやすい」を「選ばれるポイント」に掲げています。ホームページの冒頭に「イルシルは、スライド資料作成時間を効率化し、誰でも簡単に作ることができるサービスです。AIで入力したテキストからスライドを自動生成でき、1,000種類以上のデザインテンプレートからオリジナルで作成することも可能です。」という説明があります。「誰でも簡単に」という説明の通り、トップページを見る範囲でも素敵なデザインのものが作成できそうです。こちらを利用し、弊社のAppExchange商品である「PlainReport」の資料を作成します。
「無料ではじめる」を選択し「新規登録」します。
作成ガイドの画面が出てくるので、それを見ながらテキストを入力します。
テンプレートも豊富で、テキストの内容に合ったものを自由に選べます。今回は4ページ作成しました。完成イメージはこちらです。
LPページのテキストを利用し、画面に沿って行きこちらが作成できました。
所感
素敵なデザインの資料が作成できました!画像を挿入するところで少し悩むところもありましたが、デザインはテンプレートを利用して思った以上のクオリティで作成できたので、社内での資料説明には最適です。作成にかかった時間はたった20分でした。トップページのドーナツ状画像に高層ビルが未来を示唆するようでいい感じです。自分ではなかなかキャッチーなトップページが作れない、というときは本当におすすめです。デザインセンスのあるアシスタントが作成してくれるような気分を味わえるのではないでしょうか。
UserLocalでBacklogSyncのプレゼンテーションを作成
UserLocalは「アウトライン(章立てメモ)の内容をもとにパワーポイントファイルを作成します。」とうたっています。ビジュアルで見せるタイプではなくシンプルなプレゼンテーションを作成します。完成イメージは、上部にあるテキストからダウンロードして確認できます。「サンプルファイル:企画書サンプル.pptx 営業資料サンプル.pptx 講義資料サンプル.pptx」
UserLocalでパワーポイントを作成する場合、ユーザー登録やログインは不要です。トップページからダイレクトに作成できます。手軽さは作成時の心理的なハードルが低くなるため本来の資料に大切な情報整理や訴求内容の作成に注力できます。
実際に作成する時はトップページにある青いタグ「手動アウトライン入力」にテキストを入力します。入力後、「パワポ(.pptx)ファイルをダウンロード」をクリックすれば完了です。アウトライン(章立てメモ)ができていればあっという間に完成です。
以下が完成イメージです。
シンプルですね!凝ったパワーポイントに目が慣れていると見せ方に気持ちが行きますが、こちらの成果物を見ると「言いたいことをシンプルにまとめる」ことの大切さに改めて気付きます。
UserLocalには「AIアウトライン自動生成」も選択できるのでこちらも試用します。こちらは章立てのテキスト入力ではなく、キーワードを入力します。入力後「生成AIでアウトラインを生成」ボタンをクリックします。
アウトラインを確認し不要部分を削除、文言など編集して「パワポ(.pptx)ファイルをダウンロード」をクリックします。今回はテーマカラーをオレンジで設定しました。
作成パワーポイントはこちら。
所感
章立てだったものが一枚ずつにわけられると見せ方や検討項目がわかりやすくなります。生成AIが項目も自動作成してくれるので、この内容についての説明が不足していた、などの気づきを得る参考になります。BackloSyncのページに掲載のない「競合優位性」「導入フロー」が項目として自動であがっていたことが驚いた点でした。新規で製品のパワーポイントを作成する時にはその二つの項目は必須だと改めて気付かされました。こちらのアプリは完成度のデザイン性でなく、プレゼンテーションとしての構成を考えるのに有効ではないでしょうか。商品について資料を作成する際に、説明が不十分な部分を再確認することができそうです。
CANVAでsatoruのプレゼンテーションを作成
「Canva」はWeb上で利用できる画像作成ソフトです。オーストラリアの画像作成ソフトでその名前を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。無料プランと有料プランがあり、無料でもグレードの高いものが作成できることが可能な人気のソフトです。Webブラウザ上とアプリでの利用が可能で、Web画像やチラシ作成でプロレベルの成果物ができるCanvaはパワーポイント作成にも対応しています。
Canvaを使用するには使用者登録が必要です。登録後、「プレゼンテーション」を選び「テンプレート」を選択します。テンプレートを選ぶと、選んだイメージに合う内容ページが表示され、そこから使用するものを選びテキストを入れていくだけです。これは、テンプレートデザインが秀逸で、あれよあれよという間にプレゼンテーションが完成します。
こちらが今回選んだテンプレート画面です。
テンプレート画面を選び、弊社アプリ「Satoru」に関する説明をWebページからコピーします。自分で作ったとは信じられないくらいスタイリッシュなプレゼンテーションが完成しました。
パワポデザインのコツと人気の無料テンプレートデザイン60+!シンプルでおしゃれなプレゼン資料で提案力をアップ (canva.com)
こちらのページで「パワーポイントのデザインのコツ」も学ぶことができます。おしゃれな世界に迷い込んだような素敵な気分になります。デザインの勉強にもなりそうです。
作成した成果物はこちらです。
所感
スタイリッシュに仕上がりました。弊社SatoruのLPページもシンプルで見やすい構成ですが、新しくCanvaで作成すると全く違った見え方になり、魅力的になりました。。注意点として、Canvaのパワーポイントはプロフェッショナルテンプレートなので、プレゼンテーションの仕上りの良さに満足してしまい、内容が薄いものにならないように使う前にテキストベースで完成度をかなり上げる必要がありそうです。
今回は、「イルシル」「UserLocal」「Canva」3つの生成AIパワーポイント作成アプリ使って実際のプレゼンテーションを作成しました。この3つのほかにもいろいろな生成AIがあります。それらを使用すると今回とは全く異なる成果物ができる可能性も大きいのではないでしょうか。作成資料を誰にむけて説明するかによってプレゼンテーション資料の役割は変わってきます。ビジュアルでまとめたものを見せるのか、テキスト重視でいくのか、それぞれのアプリをテストしながら、自分のプレゼンテーション原稿のレベルを試されているような感覚を持ちました。読んでくださる方がテキストから新規パワーポイント作成を作る際の参考にしていただければ幸いです。
今回使用したプロダクトのご紹介
今回は、3種類の生成AIを使用し弊社商品のPPTを作成いたしました。
ここからは、今回使用した弊社の商品を紹介します。
PlainReport
PlainReportは、Salesforceを使用し帳票をExcel形式で出力するアプリケーションです。
『Salesforce®からの帳票出力を「誰でも・素早く・簡単に」』をキャッチコピーとし『月額10,000円のみでご利用可能!』をうたった弊社自慢のアプリです。
ご紹介ページはこちらです。
ありがたいことに、2023年のAppExchangeサイトお客様評価ランキングで1位を獲得いたしました。使用してくださるみなさまのおかげです。
X投稿でも「使いやすい」という評価をいただきました。使ってくださる方が、その良さを他の方に伝えてくださることは大きな喜びです!
Salesforce ADX Consulting (アデクスコンサルティング)さんの帳票アプリPlainReportが設定がカンタンで嬉しい https://t.co/FtxXTdcJ15 @ADXConsulting
— Shin Hasegawa🔩🍥 (@ShineHasegawa) March 28, 2024
BacklogSync
BacklogSyncは、SalesforceとBacklogを連携するアプリケーションです。急成長する事業で「問い合わせ」「商談」「プロジェクト」増加に「ワンクリックで連携」で対応します。Salesforce上のケースや商談をボタンひとつでBacklogに連携可能です。関係者への課題、タスク共有がスピーディに行え、プロジェクトの可視化により業務の効率化がはかれます。BacklogプロジェクトをSalesforceに連携して可視化し、複数プロジェクトの俯瞰的な把握による迅速な判断支援が可能になるのです。
ご紹介ページはこちらです。
Satoru
Satoruはプロフェッショナルサービスビジネスに関わる皆様に「未来を見通し迷わない力」を提供するAppExchangeアプリケーションです。Salesforceの標準環境を活用し、プロフェッショナルサービス事業者が管理したいプロジェクト収支の実態を可視化するために開発しました。
ご紹介ページはこちらです。
このようなアプリケーションをはじめとして、弊社ではSalesforceをより使いやすくするサポートを行なっております!
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