こんにちは!Salesforce Pathfinderプロジェクトに第3期生として参加し、その後パートナー企業であるADX Consultingに入社した私が、入社後の1年間でどんなことをしてきたかをご紹介していきたいと思います。
★入社時のコラムはこちら
★その後の経過はこちら
今回も、Pathfinderへの参加を検討している方や、参加後の転職活動をされている方の参考になれば幸いです。では、さっそく1年を振り返ってみます!
どんなプロジェクトに参加した?
Salesforceといってもコアと呼ばれるCRMの導入や運用支援から、MAツールであるAccount Engagement、webサイト構築があるExperience Cloudなどやることは様々です。主に下記のようなプロジェクトに参加させてもらいました。
- Sales Colud、Service Cloud 導入支援、運用支援
- Service Cloud、Account Engagement、Experience Cloudを使用したコミュニティーサイト構築とSalesforce導入支援
- Experience Cloud を使用したBtoBサイト 運用保守
などなど…。
Salesforceの実務経験はゼロからのスタートでしたが、色々な製品を扱うプロジェクトにメンバーとして参加させてもらいました。最初は項目1つ作るにもおっかなびっくりでしたが、最近はフローの作成を、先輩と一緒に構成から考えるところからやらせてもらったり、地道に経験を積んでおります。Experience Cloudについては、通常のwebサイト制作よりも制約が多いので「どこまで実現できるか?」という部分の見極め力を、もっと上げていきたいなと思っています。
具体的にどんな業務を行ったの?
運用支援とか、導入支援といっても実際何をするの?という疑問がありますよね。ここで自分の記憶をたどって、具体的にどんなことをしていたかを書いてみたいと思います。直近の2か月は、マーケティング/広報のチームにも所属して、マーケ活動も行いました!
CRM導入コンサルチーム
プロジェクトメンバーとして行ったこと
定例会への出席と議事録の作成
ADXはフルリモート勤務なので、顧客とのミーティングもすべてオンライン会議で行っています。メンバーとして参加する場合は、議事録を取ったり、PLがファシリテーションしている際に補佐的に画面や資料を画面に投影したりします。ちなみにADXでは議事録をSalesforceにレコードとして登録していて、PlainReportでの出力やExperience Cloudで顧客にお見せしています。
画面レクチャー(オンラインMTG、動画作成)
顧客の運用支援の一環で、Salesforceの画面を投影しながらレクチャーを行ったり、あらかじめ動画を作成して提出したりします。レクチャーを行う際は事前に社内で実際の操作を他のメンバーに見てもらって予行演習を行いますが、毎回非常に緊張します・・!
ドキュメント作成
- 定例会資料、作業報告書
- 仕様書、ユーザー操作手順書
- webサイト(Experience Cloud使用のポータルサイト)サイトマップ、ワイヤーフレーム
仕様書は自分が担当して作成した自動化がどうなっているか?など、一部分を記載したりしています。操作手順書も同じで、レクチャーや動画提出する際に、主に自分が構築を行った部分の画面スクリーンショットを貼り付けて資料化したものになります。
Experience Cloudでコミュニティーサイトの制作がある場合は、サイトマップやワイヤーフレームのような通常のweb制作で使用する資料なども作成します。
プロトタイプ構築
Salesforceの利点の一つが、画面や機能を短期間で作成できて、実際の環境ベースで確認を行いながらプロジェクトを進められるところです!よって、このプロトタイプ構築部分は導入コンサルとしても重要部分です!
それぞれのプロダクトによって内容が異なるので、分けて書いてみました。
-
- Experience Cloud
– デジタルエクスペリエンスの設定
– CMS設定
– グローバルアクションを使用した問い合わせフォーム作成
Experience Cloudは、Salesforceで制作するwebサイトで、基本的にはローコード・ノーコードでwebサイトが作れ、WordPressのようなCMSの設定もできます!
-
- Sales Cloud、Service Cloud
– オブジェクト、項目、ページレイアウト等の設定
– フロー作成
– 承認プロセス、入力規則などの設定
– 各種レポート作成
ここは、Pathfinderの際にもしっかり学習してきた部分でしたが、お客様の業務要件に合わせてカスタマイズしていくので、やはり実務経験は必用だなと感じました。先輩方を見ていると、こういう場面ではこの機能を使用したらよいのでは、このように自動化したらよいのではなど、たくさんの引き出しを持っている方ばかりで、すごい!!と思うことばかりです。
-
- Account Engagement
– 初期設定、各種セットアップ
– フォーム作成
– 拡張ランディングページ作成
– フォームハンドラー設定
– シナリオ作成とオートメーション設定
シナリオ作成というのは、見込み客の属性やステージに合わせて、どのようにアプローチしていくか?という道筋を作成するものです。例えば、「資料請求をしたユーザーをリストに入れて、何日後にメールを送信し、メールのリンクを開いていたら・・」のようなものを、フローチャートにしていく感じです。それをAccount Engagementのオートメーションに設定します。
※パートナー企業用のデモ環境で、色々試してから顧客の環境に設定します。
Salesforce公式サイトにもシナリオの紹介があります!私もシナリオを考える際に、下記の記事内で紹介されている定番シナリオを参考にしました。
※参考 Salesforce公式サイトより:MAのシナリオ設計とは?作り方のポイントと事例・雛形
マーケティング/広報 業務
直近2か月では、マーケティング/広報業務にも少しですが携わらせてもらいました。少人数で全社のマーケティングを行っているので、非常に範囲が広く、概要把握するのも大変でしたが、主に担当したものは下記です。
webオンラインイベント出展
- 登壇資料、画像等の作成
- 主催者へ提出する各種提出物の手配
- 社内外への告知(webサイト、SNS、メルマガ配信、社内slackでの告知等)
- 当日イベント中の視聴者からの問い合わせ対応
具体的には下記のイベントだったのですが、出展が決まってからの準備期間がとてもタイトで焦りました。でも普段CRM事業部の方で行っているようなプロジェクト管理の小さい版ととらえて、関係各所への調整やスケジュールを立てて、メンバーと一緒に1つ1つタスクを消化していく過程が非常に勉強になりました!
コーポレートサイト改修
- ワイヤーフレーム作成
- 外部制作会社への依頼、納品物検証
業務を振り返ってみて
具体的に何やったかな~と思って書き出してみましたら、けっこう色々やらせてもらってました。これは規模が小さめの会社ならではだと思うのですが、裁量を持って業務にあたらせてもらえている実感があります。
中でも非常に経験値が上がったのが、Account Engagement関連ですね。初期設定、サンプル作成、自動化のシナリオ想定からオートメーションの設定まで、PMやPLの指示のもと自分で考えて進めていくことができました。後は、お客様の前でのデモを使用したレクチャーなども任せてもらい、ド緊張しながらもプレゼンテーションをすることもできて、よい経験になりました!
また、期間限定でしたがマーケティング/広報の業務も経験し、会社全体の方向性や他の事業部がどのようなことを行っているのか等、普段はあまり意識した無かった部分に触れることができました。この経験を今後の実務に活かしていけたらと思っています!
取得資格について
さて、業務と並行して資格の取得も進めていきました。ADXでは資格取得に報奨金制度があるので、取得のモチベーションになっています!
1年間で取得した資格を、取得順に並べてみました。
- Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト
- Experience Cloud コンサルタント
- Sales Cloud コンサルタント
- AI アソシエイト
- Marketing Cloud Account Engagement コンサルタント
- Service Cloud コンサルタント
※認定アドミニストレーター、Platformアプリケーションビルダーの2つを、入社前にPathfinderで取得しています。
半年で3つくらい取りたいなと思っていたのですが、こうやって書き出してみると、1年よく頑張ったな~。入社前はAccount EngagementとExperience Cloudの知識が全くない状態だったので、そちらを優先して取得しました。その後、Sales CloudやService Cloudの案件にアサインされて、理解が深まってきた段階で両方のコンサルタント資格を取得しました。資格試験は何回も受験するのが嫌すぎるので、何としてでも1回で受かってやる!!!という固い意志のもと、これまで1回通過ができてます。この集中力が学生時代にあれば、違った世界を生きていたかもしれません・・・。
次の目標は上級アドミンですね!頑張ろう~。
入社してからの1年を振り返って
そんなこんなで、月並みな言い方になりますが、本当に1年間あっという間でした。華麗なるキャリアチェンジ・・とまでは言えませんが、入社時はSalesforceの実務経験ゼロだったので、まあまあ成長できたのではないでしょうか。
これも、ド素人な質問にも丁寧に答えて教えてくれた周りの方々のおかげです!!(本当に感謝!!)ADXはフルリモート勤務ですが、プロジェクト内での不明点、つまづいた時などは隣に座っているかのように気軽に相談できる環境なので、本当に助かっています。
以上、Pathfinder卒業生の入社後1年間のまとめでした!
興味を持っていただけましたでしょうか?ADXではカジュアル面談も実施しておりますので、話を聞いてみたい!という方はぜひ採用ページをご覧のうえ、ご連絡ください。