前回は、マーケター／コンサルタント向け資格について解説しました。
おすすめの資格4種類と弊社現役コンサルタントの勉強方法についての記事が、これから資格取得を目指す方々に少しでも参考になれば幸いです。
今回は、CRM管理者／コンサルタント向け資格について解説します。CRMは「Customer Relationship Management」の略で顧客関係管理を指します。顧客の情報、行動の履歴、関係性などを管理することが顧客満足向上とLTV（Life Time Value）につながります。働き方改革やDX、データ活用にむけてCRM導入企業が増加しており、CRM管理者／コンサルタント向け資格は受験者も多く人気資格となっています。CRM業務担当者や今後CRM業務に携わりたいという方に向けたSalesforce資格や試験の内容をお伝えします。
CRM管理者／コンサルタント向けの資格6選
*Salesforce資格取得は、いきなり難易度の高い資格に挑戦するのではなくステップを踏んで勉強することをおすすめします。
Salesforce認定 認定アドミニストレーター 難易度：★☆☆
Salesforce 認定アドミニストレーター資格は、CRM管理者／コンサルタント向けの基本資格です。ファーストステップとしての位置付けとなります。
こちらのページで詳しく紹介しておりますのでご覧ください。
Salesforce認定 CPQスペシャリスト 難易度：★☆☆
Salesforce 認定 CPQ スペシャリスト資格は、Salesforce CPQ ソリューションの実装経験のある方を対象としています。この認定資格は、Salesforce CPQ プラットフォームを使用した見積フローの設計、構築、実装のスキルと知識があることを証明したい Salesforce の顧客、パートナー、Salesforce の従業員が主な対象です。Salesforce 認定 CPQ スペシャリストの資格を得ることにより、バンドル設定、価格設定、出力ドキュメント、更新および修正を構築できる能力を証明することができます。
出題内容
・バンドル (機能、オプション、オプション制約、設定属性)、商品ルールを構成できる
・参照オブジェクトと数式項目を使用して価格ルールを構成し、見積計算シーケンスと見積品目価格設定項目を理解できる
・シナリオを考慮して、適切な価格設定方法(割引スケジュール、ブロック価格設定、契約価格、サブスクリプション価格設定、合計に対する割合)を特定できる
・見積規約、品目列、テンプレートセクション、コンテンツを使用して、動的見積テンプレートを構成できる
・更新と修正の見積を生成できる
・基本的な価格ルール、商品ルール、価格設定、データフローの問題をトラブルシューティングして解決できる
・発注および契約プロセスを活用できる
・商品、価格表および価格表エントリを設定できる
・ユーザー権限、レコードタイプおよびページレイアウト、項目セットを構成する
・標準およびAdvanced Approvalsを理解している
・CPQ オブジェクトデータモデルに関する知識(オブジェクト関係、ツイン項目、データ移行、ローカライゼーション)がある
・CPQ パッケージレベルの設定と管理パッケージの考慮事項に関する知識がある
・商品の選択と構成のために、検索フィルター、カスタムアクションの構成ができる
・複合サマリー変数を活用できる
Prepare for Your Salesforce CPQ Specialist Credential
Salesforce認定 上級アドミニストレーター 難易度：★★☆
Salesforce認定上級アドミニストレーター資格は、熟練したSalesforceシステム管理者としての経験と専門知識を持つ個人を対象としています。このプログラムは、Sales Cloud、Service Cloud、Salesforce Chatter アプリケーションにおいて、アプリケーション、エンドユーザーが利用できる機能、システム管理者が利用できる高度な設定、管理、アプリケーション拡張のオプショ ンを幅広く網羅します。
プログラムの基本の認定資格が、Salesforce認定アドミニストレーターです。この認定資格は、Salesforceの実装管理に使用する機能に焦点を当てています。そして、その上位に位置付けられる認定資格が、Salesforce認定上級アドミニストレーターです。この認定資格は、高度なSalesforce設定のメンテナンスを熟知し、高度な機能を使用してビジネスのさまざまな課題を解決できるSalesforce 認定アドミニストレーターが対象になります。
出題内容
・ビジネス要件に基づいて、レコードおよび項目データアクセスを適切に定義する
・カスタムオブジェクトを作成して、適切なリレーションタイプを定義する
・Sales およびService Cloud アプリケーションを設定する
・売上予測の機能を理解している
・Salesforce ナレッジとエンタイトルメントを設定する
・Salesforce の標準機能を使用して、データ品質を評価、クレンジング、管理する
・Sandbox の機能と環境間のデータ移動ツールの機能を理解している
・カスタムレポートタイプ、レポート作成スナップショット、複雑なグラフ、カスタム集計項目、バケット項目、結合レポート、クロス条件を使用して、複雑なビジネス要件を満たすレポートを作成する
・動的ダッシュボードとダッシュボード条件を使用して、ダッシュボードを拡張する
・フロー、ワークフロールール、承認プロセス、数式項目を作成して、複雑なビジネスプロセスを自動化する
Prepare for Your Salesforce Advanced Administrator Credential
この資格以降は上位資格の位置付けとなります。Trailheadでは上位資格者向けに「勉強と準備」対応ページを用意しています。
「管理者資格情報の準備」「管理者認定試験の勉強」「Salesforce認定管理者試験のインタラクティブ模試試験」があり、自分のペースで勉強できます。
またコミュニティに参加することで、Trailblazerコミュニティメンバーに質問が可能、わからない部分を違いに教え合うことなど、理解を深めることができます。
Salesforce認定 Sales Cloudコンサルタント 難易度：★★☆
Salesforce 認定 Sales Cloudコンサルタントプログラムは、お客様と直接関わる役割を担い、Sales Cloudソリューションを実装した経験があるコンサルタントを対象としています。Salesforce 認定 Sales Cloudコンサルタントは、お客様のビジネス要件を満たし、保守可能で拡張性があり、お客様の長期にわたる成功に貢献するSales Cloudソリューションの設計および実装を成功させることができる能力を問われます。
この試験の合格を目指す方は、以下の内容の理解が求められます。
・ビジネス要件を満たすようにセールスおよびマーケティングソリューションを設計する
・ユーザーの生産性を最大限に高めるアプリケーションとインターフェースを設計する
・Sales Cloud の主要指標を追跡するためにデータを管理し、分析を設計する
出題内容
・コンサルティングプロセスを深く理解している
・Sales Cloud 導入プロジェクトのライフサイクル全般の経験
・分析と問題解決の高度なスキル
・Sales Cloud の機能と特徴の深い知識
・データ管理とデータベース概念の確実な理解
・プロジェクトのスコーピング経験
・要件の収集やドキュメント化など、ディスカバリープロセスを理解している
・インターネット技術とクラウドコンピューティングの確実な理解
・ソフトウェア開発のライフサイクルの深い知識
Prepare for Your Salesforce Sales Cloud Consultant Credential
Salesforce認定 Service Cloudコンサルタント 難易度：★★☆
Salesforce認定Service CloudコンサルタントはSalesforceアプリケーションを使用して、お客様のビジネスプロセスと要件をサポートするソリューションを設計し、リリースします。コンサルタントは、Service Cloud 機能を使用するソリューションの設計経験があり、お客様の組織内でのソリューションの実装を主導できます。コンサルタントは、コンタクトセンター業界における経験があり、一般的なお客様のシナリオに沿って複数のアプリケーションを実装するために必要な知識など、Salesforce アプリケーションの専門知識も持っています。
出題内容
・実装プロジェクトの管理経験
・分析と問題解決の高度なスキル
・Salesforce 製品ラインの深い知識
・インターネットテクノロジーとクラウドコンピューティングに関する確実な理解
・データ管理とデータベース概念の確実な理解
・ソフトウェア開発のライフサイクルの深い知識
・次の能力があること
・ソリューションの設計と実装を成功させる
・リスクの予測と軽減
・お客様の期待値を管理する
・お客様の自信を向上させる
・効果的なビジネスソリューションを一貫して提供する
・ソリューション提供と発生する問題の管理
・拡張性があり保守可能なソリューションの構築
・変更管理を設定して、長期にわたってソリューションを成功させる
・問題のトラブルシューティングと解決
・お客様の問題の優先順位付けとエスカレーション
【Salesforce公式】認定 Service Cloud コンサルタント 対策
Salesforce認定 Experience Cloudコンサルタント 難易度：★★☆
Salesforce 認定 Experience Cloud コンサルタントプログラムは、お客様に直接対応する立場で、Salesforce エクスペリエンスアプリケーションの実装やコンサルティングを行った経験のあるコンサルタント向けのプログラムです。Salesforce 認定 Experience Cloud コンサルタント試験は、エクスペリエンスプラットフォームの宣言型カスタマイズ機能を使用してExperience Cloud を設計、設定、構築、実装するスキルや知識を有することを証明したい方を対象とします。
Salesforce Experience Cloud コンサルタントには、保守性や拡張性に関するお客様のビジネス要 件を満たせること、そしてお客様の長期的な成功に貢献できることが求められます。この資格は、Experience Cloud に関する資質を証明したいお客様、パートナー、従業員、その他の方々に役立ちます。Salesforce Experience Cloudコンサルタント試験の受験資格として、Salesforceアドミニストレーター資格を取得している必要があります。
出題内容
・デジタルエクスペリエンスを有効にする
・特定のユースケースに適したテンプレートを判断する
・適切な外部ユーザーライセンスを選択する
・エクスペリエンスビルダー内でブランド設定ページやデザインページを適用する
・各種のオーディエンスごとにエクスペリエンスをパーソナライズする
・トピックを作成して管理する
・ナレッジ記事をトピックに割り当てる (データカテゴリなどを使用)
・特定のユースケースに適したユーザー表示を設定する
・宣言型の共有オプションについて理解する
・共有セットを作成する
・外部ユーザーを作成してプロビジョニングする
・セルフ登録を設定する
・ソーシャルサインオンを設定する
・エクスペリエンスのロールのベストプラクティスを理解する
・外部取引先と外部取引先リレーションを設定する
・チャネルセールス (PRM) を設定する
・Salesforce CMS (コンテンツ管理システム) のコンテンツをエクスペリエンスに組み込む
・評判レベルとゲーミフィケーションを設定する
・エクスペリエンスユーザーの定着化やエンゲージメントを測定する
・使用状況 (ページビュー数など) を分析する
・エクスペリエンスでアクセス可能なレポートやダッシュボードを作成する
・エクスペリエンスビルダーのコンポーネントを設定する
・ワークスペースを設定する
・公開サイトの作成方法を説明する
・エクスペリエンスの環境間の移行について理解する
・記事のチャネルについて説明する
・エクスペリエンスのサポート機能やチケット発行機能を認識する
・標準機能、制限、カスタマイズすべき状況を理解する
Prepare for Your Salesforce Experience Cloud Consultant Credential
よくある質問
試験取得にあたって、「どんな流れで進めるのがいいのか」「それぞれの試験の合格率はどれくらいなのか」「費用はどれくらいなのか」など調べたいことが出てきます。
個別の試験試験ページで調べていくことをおすすめしますが、Salesforce内に「よくあるご質問（FAQ）」としてまとめられています。こちらもぜひ参考にしてください。
おまけ
資格取得の勉強用にTrailheadは欠かせません。ここで学び、問題を解き内容を理解することが一番の目的です。しかし、気分転換も必要です。Trailheadは健康に関するモジュールがあり「睡眠の大切さ」を学ぶことができます。勉強は一時のものでなく長いスパンで継続していくもので寝不足は大敵です。こちらもぜひお役立てください。
まとめ
今回は、CRM管理者／コンサルタント向け資格について解説しました。この資格の注目度が高いのはビジネスに直結する資格と認識されている証拠です。マーケット用語も多く、はじめて目にする言葉に苦戦することも多いのですが、後日「取得してよかった」と思うことでしょう。この試験に挑戦する全ての学習者を全力で応援いたします！少しでもお役立ていただけますと幸いです。
またADX Consultingでは資格取得を推進しており、資格取得に向けた勉強会の実施・資格合格時の報奨金制度を取り入れております。
今後Salesforceについて資格を取得して、仕事にしていきたい方はカジュアル面談も実施しておりますので是非こちらのページからご相談ください！
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